久しぶりに知人と食事に行った。最後に会ったのはコロナ渦の前だから、約三年ぶりくらいだろうか。ぜんぜん変わっていなかった。ホルモンを食べながら、ハイボールを飲んだ。知人は一度コロナになってしまったらしく、ホテルで自主隔離生活をしたと言っていた。店を出ると、雨脚が強くなっていた。傘をさして街を歩いた。
不思議な世界に行った。令和の世の中だというのに、まるで昭和のような雰囲気だった。私はただ静かに見ていた。
二件目は焼き鳥屋。女性の若い店員がみょうに近くで話してくる。お会計をしたときも、私の手をべたりと触ってお釣りわたしてくれた。焼き鳥はなぜ肉が小さかった。鳥インフルエンザの大流行により、殺処分した結果、鶏肉が高騰しているのだろうか。知人は、「高くても安くても焼き鳥の味は変わらない」と言っていたが、たしかにそうかもしれない。
さすがに帰る頃には雨はあがっていた。私は最寄りの駅でおりてから、生協で100%リンゴジュースを買った。