黒猫あんみつ

タイトル通り黒猫とあんみつが好きです。

横尾忠則と国立科学博物館。

横尾忠則『寒山百得』展を観に行った。日曜美術館で彼の創作している姿を観て、魅かれるものがあった。たい焼きを食べてから、絵を描いていた。横尾さんは文章がおもしろくて、『死なないつもり』という本がよかった。文芸誌に掲載された大江健三郎の追悼文もよかった。

 

9月某日。やたらと暑い日だった。日差しが強かった。きれいになった上野駅の改札口をでて、だらだら汗を流して東京国立博物館表慶館まで行った。日曜美術館で描いていた作品があって、あ、これがそうかと思った。ざっ、ざっ、と筆を動かしている感じが伝わってくる作品が多くて、私がイメージしていたシャープな横尾さんの絵と違った。ただ、何度も反復される寒山拾得のイメージは脳裏に強く焼きついた。いろいろなパターンがあっておもしろかった。生命力があって、粘り強い印象をうけた。

 

その後、東京国立博物館で馬の埴輪を観た。いつも思うが、常設展は何か物足りない。海外からの旅行者がたくさんいるのだから、この人たちをあっと驚かすような伊藤若冲のようなすごい作品をばんばん飾ってほしい。それから国立科学博物館に行って、『海 ー生命のみなもとー』展を観た。そこで観たものが凄かった。深海の様子やシーラカンスを観た後、常設展の鉱物や化石や、アニサキスが無数についたクジラの腸や、ハチ公の剥製や、絶滅した日本狼の骨格標本があった。この日一番衝撃をうけたのはこれらの展示物だった。クラウドファンディングをしないと運営が厳しいというのは、どうなんだろうか。国はもっと真剣に考えてほしい。

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